最終更新日:2002.03.17

入院顛末記

その1 その2 その3 その4 その5
その1-2002年2月11日(月・祝)
 明け方、ふと目が覚める・・・・う、気持ちワル。

 これが全ての始まりでした。
 この時点での熱はさほどでもなかったのですが、
 8時を回る頃には37度を越し、暫くすると38度を軽くオーバー。
 もうだめ、病院に行く・・・ということで、休日診療(というか救急)をやっている市立病院へ。

 ちなみに、家を出たのが11時過ぎで、病院までバスで20分ほど。
 朝御飯は、当然ながら食べてません。というか食べられません。
 で、救急窓口で受付を済ませ、待合所で待つことに・・・・でもすごい人数。
 なにやら「1時間以上待つ」みたいな言葉も聞こえてくるし。
 でも、別の病院に行っても同じ事なので、とりあえず待つことに。

 12時の時報を聞き、気づけば13時を回り、そして14時になった頃、ようやく順番。
 途中で何度断念しようと思った事か。
 どういうわけか知らないけど、待合所が寒いんですよ。
 イマイチ暖房が効いていないんですよねー。
 風邪ひいて来てるのに、これじゃあ余計悪くなりそう。
 「風邪」だと思ってたんですよ、この時点では。
 ま、悪くてインフルエンザかな、と。

 で、診察。
 明け方からの症状を説明して、喉を見たりのありがちな診察をして、、、までは良かった。
 先生「ちょっとそこ(ベッド)に横になってください」
 で、お腹の所々を軽く押していくわけです。
 先生「ここは痛くないですか?」
 私「大丈夫です」
 先生「ここは?」
 私「大丈夫です」
 先生「ここは?」
 私「あたたたたた」
 先生「ん?ここが痛い?」

 この「あたたたたた」を言ってしまったために、この後は血液検査とレントゲン撮影。
 まあ、血液検査だってレントゲンだってよくある診察の一つですから、特に気にせず受けました。
 で、血を抜かれて、X線浴びて、再び待合所で待つこと約1時間。
 再び呼ばれて診察室に入ると、先生から衝撃的な(?)言葉が。
 先生「白血球の数値、炎症反応などが高すぎます。虫垂炎の疑いがあるので入院してください」
 えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。
 風邪かインフルエンザだと思っていた私は、ちょっとショック。
 でも「疑い」だし、すぐに(1泊で)出られるだろうと楽観視。
 先生「明日、CTスキャンを撮って調べてみましょう」
 てことで、御本人様はそのまま病室へ直行(笑)
 すぐに右腕には点滴の管が。
 ちなみに先生から「腸を動かさないように禁食禁飲でがんばってください」とのこと。
 熱もあったし食欲も無かったので、食えと言われても無理だったでしょう。

 てことで、ここから怒涛の(?)入院生活が始まったのでした。


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その2-2002年2月12日(火)午前
 病院の朝は早い。6時起床。
 7時前に早速検温。なんと36.6度まで下がってる。
 これは良い傾向ではないんかい?
 検温と供に2日連続の血液検査。
 んー、やっぱり私は献血できそうにありません(苦笑)

 健康そうに見えてもまだ食事制限は続いているので、朝御飯は抜き。
 見た目は健康、本人も健康のつもり。
 だけど食べられないしやる事無いし、というのは何とも辛いもので。

 9時頃、主治医がやってきて、またもやお腹を見る。
 お、昨日よりは痛くないですよ?まじで。
 先生「昨日言ったとおり、CTスキャンを撮ります。
     午後になるかもしれないので呼ばれるまで待っててください。」
 午後かぁ、また暇だなぁ、、、なんて思ってたら、10時過ぎに呼ばれてしまいました(笑)

 CTスキャンって(素人のイメージだと)あの筒みたいな機械にグワーって入ってグワーって出てきて
 それでおしまい、というものだと思っていたんです。
 それが予想に反して意外と大変。
 とりあえず点滴はつながったままベッドに横になり、万歳の格好になります。
 で、一度筒を通って位置決め。
 今回はお腹の部分だけの撮影なので、そこに腹巻みたいなものを載せる。
 ここから撮影スタート。
 まずはそのまま、1cmずつずらしながらの撮影。
 1cm動くたびに息を止めなきゃいけないのでちょっと大変。

 次は、投影剤というものを注射してから撮るとの事。
 CT室に入ってからずっと気になってたんですけど、馬の注射みたいな
 物凄くゴッツイ注射器が私の脇に登場。
 「これは痛そうだなぁ」なんて呑気に構えてたら、点滴のバイパスからの注入でOKだったみたい(笑)
 看護婦「ちょっと体が熱くなるような感じがあるかもしれません」
 と言われて期待していたのですが(何を?)、全くそんな気配すら無し。
 そして再び1cmずつの撮影開始。
 結局30分くらいかかってしまいました。
 撮影終了しても熱くなってこない私の体。
 心配になって思わず看護婦さんに「大丈夫ですかね?」って聞いてしまいました(笑)
 別に問題はないそうで(爆)
 撮影終了後、部屋に戻って先生の話があるまで待機しててくださいとのこと。

 部屋に戻って暫くすると、昼御飯の時間。
 CTが終わったら食べられるかもという淡い期待は、あっさり破られてしまいました。
 あぁ、食事が目の前を通過していく。。。。。


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その3-2002年2月12日(火)午後
 午後の検温は2時。
 そして検温結果は、、、38.3度??
 何でこんなに上がってんの????
 熱の割に元気なんで、自分で驚いてしまった次第です(笑)

 検温が終わってしまうと、夕食の時間までやる事は無し。
 暇だなぁ、CTの結果出ないのかなぁなどと、
 時間をつぶす努力ばかりしている所に、ナースコールが。
 (ピンポーン)「あ、今いますか?今から外科の先生が伺いますので、待っててください」
 げ、外科ぁ????
 外科で思いつく事はただ一つ。手術。

 これはただ事では済みません。
 ここで手術をするような事があると、仕事は勿論だけど、
 3月からのツアーにも影響しかねないからです。
 単なる風邪のつもりだったのに、ここまで話が大きくなるとは。。。。。
 切るのは嫌だ、薬で散らしてくれ、、、、、思わず呟いてしまいました。

 暫くすると、再びナースコールが。
 (ピンポーン)「事務所(ナースステーション)まで歩いて来られますか?」
 え?病室じゃ話せないような内容の事なの?????
 益々不安が広がります。
 これはもう覚悟を決めなきゃいけないのか・・・・・?

 で、事務所前まで行くと看護婦さんが待っていました。
 看護婦「これからエコー検査に行きますので」
 え、エコー????
 エコーと言ってすぐに思いつくのは、産婦人科での光景。
 ドラマとかドキュメントとかで「動いてますよ」なんてシーンがあるじゃないですか。
 なんかいまいちピンと来なかったのですが、とりあえず大人しく着いていく事に。

 エコー室に着くと、主治医が待っていました。
 先生「CTでうまく写らなかったので、エコーで見てみますね。」
 うまく写らないなんて事があるんですね。
 で、エコー操作の担当が外科の先生だった、というわけです。
 なんとなくホッとした気分。

 この外科の先生、なかなか物をズバリと言ってくれる人でして・・・
 「脂肪でよく見えないなぁ」
 「これだけ脂肪があっても、アッペ(盲腸)ならもう少しお腹が硬くなるはず」
 「これだけ脂肪があっても、アッペは白く写るはず」
 ・・・・ああ、どーせあたしゃデブですよ(苦笑)
 もしかして、CTがうまく写らなかったのもそのせい?

 兎にも角にも、やばい状態ではなかったようで、外科の先生も
 「(お腹を)開ける要素は無い」
 とのこと。
 良かったぁ。や、ホントに良かった。
 でも、まだ食べないで様子を見よう、という事になりました。
 「水分は良いですよ」てことで、それだけは許可が下りたのですが。

 部屋に戻ったら看護婦さんが来て、もう一度検温するとの事。
 やっぱり38.3度。
 午前中の投影剤の影響かと思って聞いたら、
 「いや、それは無いですね」
 とあっさり否定されてしまいました。
 んー、まだダメって事ですか。。。。

 夕方6時は、夕食の時間。
 またもや夕食が目の前を通過していきます。
 あー、お腹空いたよぉ。

 ところで、ここまで来てようやく気が付いたことなのですが、
 看護婦さんたちが私のところに来ると決まって言う言葉があるんです。
 「もう、お腹痛くない?」
 いや、もうも何もお腹が痛くて入ったんじゃないんですけど・・・・・。
 とりあえず否定するのも面倒なので
 「ええ、まぁ」
 となんとなく答えていたんですけど、「虫垂炎の疑いで入院」だったはずが、
 いつの間にやら「虫垂炎で入院」になっていたようです。
 んー、入院の問診票にも「虫垂炎の疑い」って書いたんだけどなぁ。。。


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その4-2002年2月13日(水)
 病院の夜はとっても早くって、21時が就寝時間です。
 そんなに早く寝られるかー、って思ってたら、前日は見事にすぐ寝られました(爆)
 夜中に看護婦さんが点滴の交換に来るのに、全然気が付きませんでしたから(^-^;)
 で、当然朝も早くって、6時起床です。
 そんなに早く起きられるかー、って思ってたら、見事に起きられました(爆)
 6時に看護婦さんが点滴の交換に来る前に起きてました。
 私にとっては奇跡です(苦笑)

 さて、本日も検温から始まります。
 今日は、なんと35.4度。おい(爆)
 「お腹痛くないですかー」という看護婦さんの言葉にも慣れたものの、
 いまだに慣れないものが。
 そう、今日も血液検査。痛いのキライです。

 そういえば今日もまだ朝御飯抜きです。
 これで7食連続の御飯抜き。
 ラマダンより大変な事になってます、ある意味。

 10時過ぎ、暇に任せてウツラウツラしていたら、主治医がやってきました。
 先生「調子はどう?(お腹を押しながら)痛くない?」
 で、血液検査の結果を見て出るかどうか決めるということで、
 ちょっと期待が膨らみます。
 期待は膨らむものの、気になる事が一つ。
 そういえば食事OKとは言われなかったぞ?

 運命の12時。
 飯が私の前を通り過ぎていく・・・・・(T-T)
 はぁぁぁ、8食目ぇ。
 さすがにここまで来ると、お腹がギュルルルルと鳴りっぱなし。
 なんでもいいから食わせろー、って感じです。
  #なんでもいいったって、胡瓜は却下ですけどね(自爆)

 午後3時、再び主治医登場。
 先生「血液検査の結果が出ました。熱も普通になってますし、見るからに良くなってるので」
 私「(出ていい?)」
 先生「明日の朝の様子を見て決めましょう」
 私「・・・・(T-T)」
 でも、嬉しい事が。ついに食事解禁ということになりました。
 よかったよかった。
 先生「明日は私はいないのですが、他に先生に言って退院の手続きを取れるようにしておきます」
 お、ついに退院という言葉が出てきましたか。

 ということで、明日の退院を夢見つつ、今日も21時に就寝したのでした。

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その5-2002年2月14日(木)

 なんと清々しい朝なんでしょう(笑)
 たぶん今日で退院ができるかと思うと、とても爽やかな気持ちになります。
 退院が決まった証拠でしょうか。検温はあっても採血はありません。
 点滴はまだつながったままなのですが・・・・。

 朝ご飯を終え、暫くすると見知らぬ医者がやってきました。
 あ、そういえば主治医は休みって言ってたっけか。
 先生「調子はどうですか?なんかおかしな部分は?」
 私「いえ、別に?」
 先生「(主治医の)先生はなんか言ってた?」
 私「いえ、別に・・・・?」
 なんだかおかしな雰囲気になってきました。
 先生「えーっと、正直にぶっちゃけた話をしますと」
 私「はぁ。」
 先生「もう1日泊まってもらって、明日の様子を見て退院を決めたいんです」
 私「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 その理由は、白血球などの数値は正常になっているのですが、
 唯一、炎症反応だけが異常に高い値を示していたのです。
 その値、実に正常値の20倍。

 先生「例えばこのまま退院しても、たぶん大丈夫だと思うんですよ。
   だけど、例えば何かしらの拍子に急に容態が悪化して、最悪死亡してしまったとしたら。
   原因を探る時に『なんで20倍の異常値で退院させたんだ』となるわけです。
   『いや、仕事が心配だから出してくれと言われて出しました』と言ったとしても、
   じゃあ、出せと言われたら出してしまうような体制なのか、と言われてしまったら、
   病院としても何も反論が出来なくなってしまいます。
   だからこちらとしては、万全に万全を期して、本当に大丈夫だとなってから退院していただきたいんです。
   でも、まぁ、白血球も普通になってるし、体温も見るからに正常になってるし、
   仕事の心配もあるでしょうから、退院という事にしましょう。
   ただし、少しでもおかしいなと思ったら、痛みと戦わずにまた入院してください」

 てなわけで、ようやく、晴れて退院となったわけです。
 都合3泊4日。長いようで短かった入院も、今となってはいい経験です。
 まさか自分が虫垂炎で入院するとは思ってなかったし(笑)

 ・・・・・そういや、おいらってなんで入院したんだっけ?
 確かに「虫垂炎の疑い」ではあったけれど。
 でも、本当に虫垂炎だったのかなぁ?
 ・・・・・ま、いいや(爆)


その1 その2 その3 その4 その5